— 番頭の予想
サイモングリットを軸に置く。4番人気8.3倍、こちらの帳面ではこのレースで最も高い評価を付けた馬だ。
この馬の近走3着内率は0.6——今日の出走馬で断然トップの数字だ。5走の間に3着以内が3回刻まれている。その間に6着・7着と沈んだ走りもある。しかし上位に絡む密度が他馬と違う。1番人気ブリックバーンも帳面では2番手——市場の1位とこちらの帳面の2位が重なる。あれは素直に強い。だからこそ4番人気サイモングリットとの組み合わせに妙味がある。人気通りで決まれば配当は薄い。人気と帳面がわずかにずれているところに、別の景色が生まれる。
穴として明かすのがドウフォルス。前売り11番人気23.7倍、ほぼ最低人気の扱いだ。こちらの帳面では5番手に挙がり、人気との差は6も開いている。近走を見返せば4着・6着・5着と掲示板に残った走りがある一方、10着・9着と沈んだ走りも混じっている。表面だけ見れば消しの馬だ。だが掲示板に絡む力が確かにある。直近の沈んだ走りが市場の評価を押し下げた。帳面はそれ以前の走りも含めて読んでいる。帳面と市場がここまで食い違う馬を、黙って見逃すには惜しい。
逆に疑っているのがメンヒ。2番人気4.5倍の支持を集めながら近走3着内率はゼロ。市場の評価と走りの中身が食い違っている。こちらは相手の下に置いた。
▼堅実 — ブリックバーン複勝、サイモングリット複勝の2点。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ブリックバーン×サイモングリット、ブリックバーン×ドウフォルス、サイモングリット×ドウフォルスのワイド3点。月に一度当たれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複ブリックバーン−サイモングリット−ドウフォルス1点。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の底に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。