— 番頭の予想
断然1.6倍のサンマルヴァレーから話を始めよう。単勝1.6倍は競馬場の空気を「ほぼ確定」に染める数字だ。だが今日、こちらの帳面では11頭中9番だ。世間と帳面の落差マイナス8、今日最大の差がある。直近5走を並べると、13着、17着、15着、18着の大惨敗が四つ続いた後、最新走でやっと4着。その一走を根拠に世間が殺到しているなら、こちらには付き合う道理がない。帳面の数字とオッズの乖離は、今日最大の警戒信号だ。
こちらが本命に据えるのはマイドリームガール(3番)だ。帳面で全11頭の首位、市場では4番人気8.2倍に留まっている。近走5走の着順は5着、2着、4着、5着、4着。勝ち切れないが崩れない。2着がある、4着が並ぶ、馬が安定して走れる状態にある。市場が1番に選ばない理由は分からなくもないが、こちらの物差しでは今日の軸はこの馬だ。
穴はユクサキタ(1番)だ。前売り6番人気、単勝26倍台。こちらの帳面では2番評価で、市場との落差プラス4は今日2番目の大きさだ。近走5走は3着、4着、8着、6着、5着、3着内率は20%。数字だけ見れば地味だが、3着を持ち上位に差し込む脚がある馬だ。4番人気8.2倍と6番人気26倍の馬が帳面では1番と2番に並ぶ——この市場との落差こそ今日の根拠だ。マイドリームガールが人気馬の壁をこじ開けるとき、外から脚を使えるユクサキタが紛れ込む絵がある。
対抗はラヴァルス(10番)。人気3番、帳面3番、落差ゼロ。派手さはないが今日の出走馬で近走3着内率40%は最高水準だ。近走に2着と3着を持ち、本命ワイドの相手として使い勝手がいい。
▼堅実 — 3番(マイドリームガール)複勝・10番(ラヴァルス)複勝の2点。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — 3番×1番(ユクサキタ)ワイド・10番×1番ワイドの2点。月に一度獲れれば御の字、当たれば二桁配当もある。
▼夢 — 三連複1-3-10の1点。来ることは滅多にない。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると約束する予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の数字に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。