— 番頭の予想
タルマエドンから入ろう。前売り二番人気4.1倍。人気になる理由は分かる——近走に勝ち星が二つある。だがこちらの帳面では六番手だ。人気と帳面の差は四つ。近走[1,4,1,2]を並べると、一着と四着が交互に出てくる。勝つ時は勝つ、着外も出る。一番人気ソルデイスターの複勝率100%に対して、この馬は75%。「安定感」という帳面の物差しでは、人気ほどの評価は出ない。二番人気の値段でこの馬を押す気には、こちらはなれない。
本命以外で推したいのはニュースタンダードだ。前売り四番人気、7.9倍。だがこちらの帳面では二番手評価——人気と帳面に二つ分の開きがある。近走を数えると[1,1,3,2]、四走して全て3着内、複勝率100%だ。二番人気タルマエドンの75%より上。それでいてオッズは7.9倍。世間が「勝ちきれない」と見るところを、こちらは「崩れない」と読む。一着を取り損ねると途端に評価が落ちるのが人気というもので、だからこそ配当がつく。安定感と世間の評価差——それがこちらの別の角度だ。
もう一頭、リガンドも拾っておく。前売り六番人気11.2倍、帳面では四番手評価。近走[1,2,5,2,2]——五着が一度混じるが、それ以外はすべて掲示板の上位だ。五着を「崩れた」と取るか「一度のブレ」と取るか。こちらは後者に傾く。複勝率80%の馬が11倍なら、妙味と読んで外れではない。
ソルデイスターが先行勢を引き連れて流れを作るとしたら、差す側の馬に問われるのは位置取りだ。ニュースタンダードとリガンドが後続からどう動くか——そこがこのレースの急所だ。
▼堅実 — ソルデイスター複勝、シフトチェンジ複勝。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ソルデイスター×ニュースタンダード ワイド、ソルデイスター×リガンド ワイド。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — ニュースタンダード×ソルデイスター×リガンド 三連複。滅多に来ない。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があること、それだけだ。乗るかは各自で決めろ。