— 番頭の予想
穴と呼ぶには年を取りすぎているかもしれない。だがスティールペガサスの直近5戦を並べてみろ。1着・2着・3着・2着・3着——五回走って五回3着以内だ。着外になった記録が一つもない。
9歳という数字が視界に入った瞬間、人は成績表を見なくなる。市場はこの馬を4番人気・5.7倍に置いた。だがこちらの帳面では2番手の評価だ。崩れない成績を積み上げながら、年齢という一点で5.7倍の値札をつけられている馬——世間と帳面の落差がそのまま今日の見どころになる。
ダントツ人気のストリームに話を移す。近走着順「1着・3着・9着・1着・5着」。勝ったかと思えば9着、また勝ったかと思えば5着——形が揃わない。稍重のダート1200mで1.8倍というのは少し重い。こういう浮き沈みの激しい馬に全幅の信頼を置く気にはなれない。
本命はヤマニンパッセだ。近走5戦「2着・1着・1着・2着・1着」、3着内率10割。これを否定する材料が帳面にない。新聞を見れば辿り着く結論だが、事実は事実だ。対抗はボイラーハウス。近走に大敗を一度挟んだが前後は安定しており、市場・帳面ともに3番手で一致している。穴はスティールペガサス。9歳で市場4番手・5.7倍。市場は年齢で敬遠し、帳面は成績で上位に置く——その差が配当の形をしてそこにある。
▼堅実
ヤマニンパッセ複勝・ボイラーハウス複勝(2点)
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守るための層だ。
▼妙味
ヤマニンパッセ×スティールペガサス ワイド
ボイラーハウス×スティールペガサス ワイド(計2点)
月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢
ヤマニンパッセ−ボイラーハウス−スティールペガサス 三連複(1点)
滅多に来ない。来たときだけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家を信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかどうかは各自で決めてくれ。