— 番頭の予想
帳面の本命から明かそう。ドンタカーミ、四番人気10.1倍だ。
近五走の着順は2、5、2、3、4。派手な成績ではない。しかしこの「崩れなさ」に意味がある。3着内率0.6は今日の出走十二頭で最も高く、安定感だけ見れば一番人気を凌ぐ。四番人気だから大穴とは言わないが、帳面トップと四番人気の間のズレは語る価値がある。
今夜の本当の穴はビックゲートだ。八番人気22倍。こちらの帳面では二番評価で、市場との落差は出走中で最大の「六つ」——世間が八番に置いている馬を、こちらの物差しでは二番手と読んでいる。近五走は1着、5着、4着、3着、6着。勝ちがある。3着以内の経験も複数回ある。22倍という値段の馬の成績としては説明がつかない。なぜこれほど安く売られているのか、こちらには合点がいかない。この落差こそが今夜の眼目だ。
もう一頭、クレイプマートルを加えておく。六番人気12.7倍、帳面三位。直近五走で4着、7着、4着、1着、2着——末尾二走が1着・2着と明らかに上昇している。復調途上の馬を市場が見切っているなら、それは逆にチャンスだ。
二番人気コーパスクリスティも触れておく。着順のブレが激しく、こちらの帳面では八番評価——出走中で市場との落差が最も開いている馬の一頭だ。安定感という物差しでは、ドンタカーミの足元にも及ばない。一番人気ハガネも近五走の3着内率はわずか0.2。人気と数字が噛み合っていない。
▼堅実 — ドンタカーミ複勝・クレイプマートル複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ドンタカーミ×ビックゲートのワイド、ドンタカーミ×クレイプマートルのワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字、当たれば二桁倍もある。
▼夢 — ドンタカーミ-クレイプマートル-ビックゲートの三連複(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。宝くじと同じ楽しみと割り切れ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけ。乗るかは各自で決めろ。