— 番頭の予想
順当な1番人気を疑え——そこから始めよう。クニノライフ、前売り3.1倍。近5走が5、7、5、11、10着。3着内率ゼロだ。買われる根拠が見えない。こちらの帳面では6番手評価で、世間の見立てと5つもズレている。買い支えている人々に何か情報があるならそれはそれだが、数字だけを見ると信じる材料が乏しい。
さて本題だ。
こちらの帳面で全馬中トップに浮かび上がったのは、3番クラールス。前売り8人気、16.4倍。10歳の牡馬だ。「10歳か」と苦笑いした人も多かろう。世間が切る理由はわかる。だが近5走は9、6、5、6、4着——最近走は4着まで来た。着順の底は抜けていない。世間との評価の落差は7つ、この出走馬中で最大だ。年齢で敬遠された分が丸ごとオッズに乗っている馬と読む。
次に6番マイネルバルビゾン。17歳。これには笑った。17歳で現役とは、それだけで奇跡だ。前売り5人気、9.3倍。だが出走12頭の中で、3着内率がゼロでないのはこの馬だけ——0.2だ。全馬3着内率ゼロという底辺混戦の中、一頭だけ近走に3着がある。こちらの帳面でも3番手評価。年齢で敬遠されながら5番人気に残っているあたり、見る目のある人間も少しはいる。
帳面2番手、3人気6.6倍のフランフィズを本命に据える。近走6、7、4、6、5着。大崩れなし。このメンバーでは及第点だ。
整理する。本命フランフィズ、穴にクラールスとマイネルバルビゾン。
【買い目】
▼堅実 — フランフィズ複勝・マイネルバルビゾン複勝(2点)
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — フランフィズ×クラールス ワイド・フランフィズ×マイネルバルビゾン ワイド(2点)
月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — フランフィズ−クラールス−マイネルバルビゾン 三連複(1点)
夢は百円で十分だ。滅多に来ない。これに金を積むな。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。