— 番頭の予想
アシャカタカをもう少し掘る。近走5戦の着順は15、15、14、16、3。直近4走は全て掲示板外。3着は5走前の話だ。にもかかわらず1番人気3.7倍──小牧太の名前が乗った瞬間、金が集まる。人気を信用しない理由がこれ一頭で十分だ。
本命は7番ジーニアスレノンだ。近走3着内率0.8、直近5走で1着が三つ。崩れた6着のあとに連勝でまとめてくる馬は本物だ。3番人気5.7倍なら市場もそこそこ正直に見ている。深追いせず、素直に軸に据える。
対抗は3番ケイアイロベージ。3着内率0.6、4番人気6.1倍。8歳セン馬が帳面でも4位と評価される。崩れにくい実績馬だ。
さて、本題に入る。
9番ハナブサを見ろ。牡9歳、6番人気11.6倍。近走着順の帳面を開けば、2着が三回並んでいる。力は示しながら頭に届かない。誰も「惜しい馬」を買い続けはしない。だがこちらには甘い匂いがする。帳面の物差しでは3位、市場の6番人気との落差は三つ。「また惜しいで終わる」と見切られた馬が、展開一つで頭まで届くことがある。
もう一頭、異色の存在だ。12番アンコロ、牝4歳。前売り段階でオッズが出ていない。市場がほぼ認識していない馬だ。だが帳面で数えると、12頭の中でダントツの1位に立つ。近走5走で1着が二度、3着内率は0.6。直近2走で連勝してきた馬が、前売りに気配がない──それがこちらには逆に刺さる。誰も見ていない馬が、帳面では一番筋が通っている。
買い目を組む。
▼堅実 — ジーニアスレノン複勝・ケイアイロベージ複勝の2点。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ジーニアスレノン×ハナブサ ワイド、ジーニアスレノン×アンコロ ワイド の2点。月に一度獲れれば御の字、当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複 7-9-12(ジーニアスレノン、ハナブサ、アンコロ)の1点。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分、大金を積むな。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家を信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋が通っていることだけだ。乗るかは各自で決めろ。