— 番頭の予想
1番人気ビップレジアスを斬る。近走五戦が9、9、9、9、8着、3着内ゼロ。牝7歳でこの成績が市場の本命になる。理由がこちらには見えない。単勝4.8倍を払う気にはなれない。3番人気ゴーゴーゴウトも同じ穴だ。直近11着、その前も9着12着と大敗が続き、3着内率0.2の古い2着一つで支えられた人気だ。この二頭の評価は、こちらの帳面と大きく食い違う。
本命は6番パルジファルで迷いはない。直近1着、3着内率0.6はメンバー最上位クラスだ。こちらの物差しでも全馬中トップの読みで、前売り2番人気は妥当だ。素直に強い。否定する材料がない。
本題に入る。今週こちらが掘り出した一頭は9番ピークブルーム、前売り9番人気の単勝12.9倍だ。
帳面の数字を束ねる。近走着順は1、8、6、5、2——直近は1着だ。この馬、勝っている。2着もある。3着内率0.4は低くない。にもかかわらず9番人気。こちらの読みではメンバー中3位で、市場との落差が六つある。「波がある」と見るのか「直近に頂点を取った」と見るのか——こちらは後者に立つ。勝った馬が9番人気に沈む。こういうズレこそ番頭が好むものだ。
対抗に7番キャンディタフトを添える。前売り7番人気、単勝11.0倍。近走は4、2、4、5、4着と小幅な着差が並ぶ。3着内率0.2だが2着一度あり、崩れがない。こちらの帳面では2位の評価で7番人気は落差五つ。ドラマはないが、連を拾う安定感がある。
▼堅実 — パルジファル複勝、ピークブルーム複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — パルジファル×ピークブルーム ワイド、パルジファル×キャンディタフト ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍も十分ある。
▼夢 — 三連複 パルジファル-ピークブルーム-キャンディタフト(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ、宝くじと同じ割り切りで買え。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家を信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。