— 番頭の予想
まず、前売り3番人気バルティカ(12番・7.8倍)から始める。なぜこの馬がそこにいるのか、こちらの帳面では説明がつかない。負けた時の着差を数えると平均で3馬身半——惜しくも届かなかった馬の数字ではない。力負けだ。速指数のベストも上位人気と並べると頭一つ低く、稍重での複勝率はゼロ、前走も除外で間隔が空いている。それが7.8倍では釣り合わない、というのがこちらの読みだ。
本題に入る。11番フォルテフィオーレ、前売り11番人気27.8倍。
この馬の帳面をめくると、奇妙な数字が出てくる。21戦して複勝率は6割。平均着順は2.6。2000mの芝に絞ると複勝率は5割だ。これだけ馬券に絡んできた馬がなぜ11番人気に落ちているか。前走の除外がある。まともに出走できていない。出れば普通に走る馬が、気配の見えにくさで世間から外されている——そういう構造だ。
ただし稍重での実績がゼロという事実は、正直に飲み込んで読んでいる。渋った馬場向きとは言い切れない。それでも21戦6割という数字は消えない。複勝率6割の馬が27.8倍。この落差を見て何も感じないなら、こちらとは話が合わない。
展開面では逃げを選ぶ馬が複数おり、ペースが落ち着けば後ろから脚を使う馬に出番が来る。フォルテフィオーレは先行型ではないが、2000mで5割という数字はこの距離でだけ一変する何かを示している。
本命はメイショウアイル(7番)。こちらの帳面でトップ評価、武豊鞍上でこの距離との相性も数字が裏付けている。対抗はアリスメティーク(6番)。稍重での複勝率100%は本物だ。
▼堅実 — 7番複勝・6番複勝の2点。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — 7番×11番ワイド・6番×11番ワイドの2点。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複6-7-11の一点。滅多に来ない。来た時だけ大きい。宝くじと割り切れ、夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。