— 番頭の予想
まずイチリュウオーに釘を刺す。3番人気8.9倍、近走5戦の着順は7、7、9、8、10。ひとつも3着以内がない。3着内率ゼロ。こちらの帳面ではほぼ最下位の評価だ。なぜ世間がここまで買うのか全く理解できないが、こちらはバッサリ消す。直近全滅の馬を3番手に置く気にはなれない。
穴はラブレガル、7番20.1倍の7人気。セン馬4歳、世間はほぼ見ていない馬だ。だがこの馬の近走を並べてみろ。4、4、3、3、5——直近5戦、一度もシングルを外さず、毎回掲示板を踏んでいる。3着が2回、3着内率は0.4だ。4番人気クールカグラとまったく同じ数字なのに、市場はクールカグラに13倍、ラブレガルには20倍をつけている。この差の正体は「1着がない」ただそれだけだろう。
人は1着の記憶で馬を買う。4着4着3着3着5着は地味に見える。だがこれは崩れていない馬の成績だ。コンスタントに上位を踏み、大きく崩れたレースがない。こちらの帳面では4番手評価——7番人気との落差が3ある。20倍という配当はその盲点の産物だ。
もう一頭、クールカグラ(4番、13倍)も見ておく。近走3、4、4、1、3で3着内率0.6、直近に1着あり。こちらの帳面では3番手評価。テレマコスとの紐として十分に面白い。
テレマコスは外さない。2戦2着内、1.6倍は当然だ。今夜の問いは「本命に乗るか否か」ではなく「紐をどこで拾うか」だけだ。
▼堅実 — テレマコス複勝、ウィルアルター複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — テレマコス×ラブレガルのワイド、テレマコス×クールカグラのワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。ラブレガルが紐に来れば二桁倍も届く。当たれば笑える程度に構えておけ。
▼夢 — 三連複 テレマコス-ウィルアルター-ラブレガル(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。