— 番頭の予想
前売り10番人気、単勝55.6倍。10頭立ての最下位人気だ。だがこちらの帳面では、その馬を3番目に置いてある。市場との落差は7。このレースで最大の乖離がここにある。
クリノチャンプ、牡6歳。なぜ市場はこの馬を切ったか。近走の頭に「7着」があるからだろう。だがその後を並べてみろ。1着、3着、4着、4着。前々走で勝ち、以降は3、4、4と数字がまとまっている。馬体が壊れた馬の走りではない。3着内率0.4、このメンバーでは悪くない水準だ。なのに55.6倍。「7着があった馬」というレッテルだけで検討台から落とされている。近走を束ねれば、一見負け続けているように見えて実は崩れていない馬の実像が見えてくる。
ホウオウサムレットの1.4倍。近走1着あり、3着内率0.6は本物だ。ただ9着、14着という二桁沈没も同居する。ムラのある馬に1.4倍は、こちらは払えない。好きにしろとしか言わない。
ベラジオハルカとミスターダーリンは素直に強い。人気の2番・3番、帳面でも2番・3番。市場と読みが重なる。軸として組む分には文句はない。
展開を読む。断然人気の馬が前に出るだろう。1400mのダートで人気馬がペースを握る。前が崩れれば差し馬に番が来る。クリノチャンプの3、4、4という近走の数字は、後方から差してきた馬の足跡に見える。流れが向けば、55.6倍が滑り込んでくる絵は描けた。
▼堅実 — ベラジオハルカ複勝・ミスターダーリン複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ベラジオハルカ×クリノチャンプ ワイド・ミスターダーリン×クリノチャンプ ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複 6-7-8(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。宝くじと割り切れ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に一本の筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。