— 番頭の予想
エイシントルペードとテングクラブ、この2頭は素直に認める。近走どちらも3着内率0.8、数字が正直に揃っている。新聞通りに押さえる客に余計なことは言わない。強い2頭だ。
さて、穴の名を明かす。ナムラボスだ。
9歳牡馬。市場人気9番手、単勝20倍超。年齢だけで帳面を読む前に消されている馬だ。世間が見向きもしない理由は察しがつく——9という数字がそれだけで嫌われる。
だが帳面を繰ると話が違う。近走5戦「3・1・9・1・2」——1着2回、2着1回、3着1回。3着内率は0.8だ。20倍超の馬が、3着内率で1番人気と並んでいる。これがこちらの物差しと市場の最大のズレだ。9歳で切られて誰も見ていない。だが数字は9歳だと言っていない。
9着が1回あることは隠さない。波のある馬だ。「必ず来る」とは言わない。だが20倍超で3着内率0.8を持っている馬を、無視して済ませるのはこちらには出来なかった。年齢で切るのが正解かもしれない。だがその判断は、数字を見る前の話だ。
市場6番人気のエイシンワンドには触れておく。4歳の若さへの期待だろうが、近走5戦は「8・12・15・10・15」。3着内率ゼロ、こちらの帳面では12頭中11番手だ。若さは武器だが、近走これだけ下位に沈み続けているなら手を出す根拠がない。人気だけで買う馬ではない。
展開を一言。盛岡ダート千メートルはスタートしてすぐコーナーを迎える短距離戦だ。先行争いが激化すれば前が潰れることもある。ナムラボスは着順の振れ幅が大きく、展開一つで変わる馬だと頭に入れておいてくれ。
▼堅実 — 複勝2点
エイシントルペード(4番)複勝 / テングクラブ(11番)複勝
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守るための層だ。
▼妙味 — ワイド2点
4番×7番(エイシントルペード×ナムラボス) / 11番×7番(テングクラブ×ナムラボス)
月に一度当たれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複1点
4番-7番-11番(エイシントルペード・ナムラボス・テングクラブ)
滅多に来ない。来たときだけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると請け合う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の数字に筋があることだけだ。乗るかどうかは各自で決めてくれ。