— 番頭の予想
本命はクラウンヴィランだ。直近5走で1着3回、2着2回——3着内率10割というのは言葉の通りだ。単勝2.4倍、前売り1番人気。これは新聞でも分かる。素直に強い馬を強いと認める。それだけだ。
では、こちらが語る馬の話をする。9番タケノルルだ。前売り9番人気、単勝28.3倍。しかしこちらの帳面では2番手評価。12頭出走の中で、市場とこちらの読みの差が最も開いた馬だ。
牝3歳のこの馬、近走を追うと直近で1着を取っている。その前は4着が2回続き、さらに遡ると3着と6着。大崩れではない。ときに崩れながら、近いところを保っている。そして最新で勝ったのに、なぜ9番人気に沈んでいるのか。こちらの読みでは、3歳牝馬という肩書きと前走4着という見た目の並びで、人気馬たちの影に埋もれた。帳面はその先で数字を拾った。市場が読み飛ばした馬だ。
逆に、市場が買いすぎているとこちらが見るのがスティールブライトだ。4番人気10.1倍。しかしこちらの帳面では10位評価。近走を追うと、最新1着の前は8着と8着が続いている。その1着だけを掬い上げた市場をこちらは信じない。安定感のなさは数字が語っている。
対抗はニシケンカバル。3番人気8.3倍で帳面も3位評価。地力は本命に次ぐ。
1000mのダート短距離、晴れ良馬場。ゲートが鳴った瞬間から前が決まる展開だ。クラウンヴィランの先行力が活きるなら本命優位。タケノルルがどこにつけるかで景色が変わる。
▼堅実 — クラウンヴィラン複勝、ニシケンカバル複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — クラウンヴィラン×タケノルルのワイド、ニシケンカバル×タケノルルのワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。28倍絡みなら二桁配当も見える。
▼夢 — クラウンヴィラン×ニシケンカバル×タケノルル三連複(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家を信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。