— 番頭の予想
陣形を確認する。市場本命の5番ミンナデガンバルは帳面でも2番手、3番人気の6番ハクサンミラクルは帳面3番手——ここはほぼ市場と同じ景色だ。新聞と同じ結論は趣味ではないが、正直なものは正直と言う。本命・対抗はこの2頭で異論ない。
「近づくな」と言いたいのが4番人気・2番シスターアクト(7.6倍)だ。近走五走を並べると6着、7着、8着、7着、7着——掲示板すら一度も踏んでいない。何を根拠に4番人気かこちらには読めない。帳面でも8番手、オッズと中身が噛み合っていない。
本題に入る。7番シンシーネ、前売り7番人気の15.3倍。こちらの帳面ではこのメンバーの中で最も上に置いている馬だ。
近走五走を束ねろ。前走こそ5着に沈んだが、他の四走では2着、2着、1着、3着——勝ち星まである馬だ。3着内率は0.8、五走のうち四走が馬券圏内を確保している。「前走5着で人気落ち」という市場の読みは理解できる。だが一敗を取り除けばこれだけ堅実に圏内を確保している牝馬が、掲示板にすら届かないシスターアクトより評価が低い。このメンバーで最大の帳面と市場の落差がこの馬に出ている。
当たるとは言わない。ただ帳面の筋としては、15倍で捨てる根拠が薄い。
▼堅実
ミンナデガンバル複勝・ハクサンミラクル複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味
ミンナデガンバル×シンシーネ ワイド
ハクサンミラクル×シンシーネ ワイド(計2点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁配当も見える。
▼夢
5番-6番-7番 三連複(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ、積むな。
誠実に言っておく。当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが出せるのは帳面の裏に筋が見えた、その一点だけだ。乗るかは各自で決めろ。