— 番頭の予想
一番人気バウヴォーグ(2番)は素直に認める。牡3歳、近5走の3着内率0.6、3.8倍の前売りは妥当な評価だ。強い馬を強いと認めるのも目利きの仕事、ここは文句なし。
だが帳面のページをめくると、計算が合わない馬が出てくる。11番ダイヤグラフだ。前売り6番人気、単勝11.6倍。世間の目にはほとんど入っていない。
近5走の着順を見ろ。2着、1着、1着、2着、3着。五走連続で馬券圏内だ。3着内率100%という数字を、世間は「どうせ勝ち切れない馬」と切り捨て6番人気の安値に放置している。だが1着が二度ある馬だ。勝てないわけじゃない、ただ安定しすぎて誰も驚かなくなっただけだ。鞍上は小牧太。ベテランがダートの稍重でこの馬を選んでいる。安定した成績と実績ある手綱、二本の筋が一本に束なる。
脇に置きたいのが12番フセノオーロラだ。5番人気11.3倍、こちらの物差しでは2番手の評価になる。近走は3着、3着、1着、3着と四走連続3着以内。直近走で6着と評価を落としているが、それを差し引いても3着内率0.8は軽くない数字だ。ダイヤグラフと合わせると、前売り10倍超の二頭が安定感でこっそり上位に並んでいる。
3番人気チェリカ(10番)には一言。直近走が12着の大敗、近5走の3着内率は0.2に過ぎない。一度の輝きで人気になっているが、4.5倍の3番手はこちらには割高に映る。信用するには安定感が足りない。
▼堅実
バウヴォーグ複勝・ダイヤグラフ複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守るだけの層だ。
▼妙味
バウヴォーグ×ダイヤグラフのワイド・ダイヤグラフ×フセノオーロラのワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。ダイヤグラフが絡めば二桁倍も見えてくる。
▼夢
三連複 バウヴォーグ-ダイヤグラフ-フセノオーロラ(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。宝くじの楽しみと割り切れ。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋がある馬がいるということだけだ。乗るかは各自で決めろ。