— 番頭の予想
本命の話から始める。ピカキウイ(7番)、前売り1番人気。この馬は素直に強い。キャリア3戦でこの距離を使うたびに連対圏を外していない。先行して崩れない型で、展開も向きやすい。三連複の軸はここだ。新聞でも分かる話だ。深追いはしない。
穴の話をしよう。エイシンウィスパー(9番)だ。前売り5番人気、オッズ8.9倍。こちらの帳面では2番手評価で、市場との差は3つ。その落差を掘ると、面白い話が出てくる。
この馬の数字を束ねると、こういう顔が浮かぶ。持ち時計は派手ではない。早期から番手につける先行型だが、時計の数字だけ見れば上位人気の馬たちに見劣りする。世間が5番手に置く理由はそこだろう。だが——この距離この馬場での勝ち負けは半数。前走4着で体重を4キロ落として絞れてきた。「時計では地味に映るが、この条件に入ると安定してポジションを確保する先行馬」——そういう顔の馬だ。時計の派手さで人気が決まる市場の目線と、条件適性で読む帳面の目線が、ここで3つずれている。
次にエクリュ(2番)。前売り4番人気、こちらの帳面では3番手。この馬で注目したのは同距離の連対率で、3度使って2度は掲示板上位に顔を出している。速指数のベストもメンバー上位にある。後方から差す脚質で展開次第ではあるが、この距離に入ると一変するデータが出ている馬だ。エイシンウィスパーと並べて軸の相手に加えておく。
世間が2番人気に推すサムシングスイート(3番)にも一言だけ触れておく。負けた時の着差が平均0.1馬身——クビかアタマの際どい敗戦ばかりを積み重ねてきた馬だ。速指数のベストは今日のメンバー最高値に近い。強いとは思う。ただ近走はやや下降の傾向が見え、追い込み脚質で展開待ち。こちらの帳面は4番手に置いている。各自で判断しろ。
▼堅実 — 7番ピカキウイ複勝・2番エクリュ複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — 7番×9番ワイド・7番×2番ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 2-7-9三連複(1点)。夢は百円で十分だ。滅多に来ない。来た時だけ大きい。宝くじの楽しみと割り切れ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかどうかは各自で決めろ。