— PREDICTIONS
新潟の芝千米、17頭立て。開口一番に言わせてくれ——1番人気の馬に、こちらの帳面は首を傾けている。前売り3.3倍の断然人気。ところがこの距離の芝で馬券に絡んだことが一度もない。速さを横並びで測れば、17頭の最下位圏に沈む数字しか出ない。市場が知る何かがこちらには見えていないのかもしれないが、帳面を信じるしか道がない。乗る気になれない。 面白いのはその外側だ。逃げ続けて際どく負け続けた馬が一頭、この条件に来るたびに成績が別馬に変わる馬が一頭——帳面をめくると、そういう存在が顔を出す。本命筋は市場の見立てとほぼ重なる、そこは素直に認める。素直に強い馬は素直に人気になる、新聞で分かる。番頭が語りたいのはその先で、千米の先頭を誰が決め、誰がその隙間に潜んでいるか。馬名と筋立ては本編で明かす。順当に収まる競馬はつまらん。