— 番頭の予想
穴の本命はボルドーダゲール、2番、24.8倍だ。
こちらの帳面では出走馬中の最上位に置いた馬が、前売りでは10番人気にある。その落差が9つ分。
近走を見ろ。9着、6着、7着、6着、10着。3着内率は0.0、一度も馬券圏内に来ていない。成績表だけ見れば確かに来なさそうだ。世間がそう判断するのは無理もない。
だが待て。崩れていない。9、6、7、6、10——どこにも12着、13着の文字がない。際どく届かない、際どく沈む、それを5走繰り返しているうちに誰にも見向きもされなくなった馬だ。こちらは帳面にこういう「静かな拮抗」を繰り返す馬を何頭も見てきた。大敗続きの馬と、僅差の負け続けの馬は、見た目の成績が同じでも話が違う。
川崎ダート1500は小回り、直線が短い。ペース次第で先行馬が残る、あるいは差しが届く、どちらにも転ぶ。中位をコンスタントに保つ馬が、展開の綾で一気に浮上する場面がある。それを期待したい一頭だ。
対抗は1番タキ、11.4倍だ。近走着順に2着がある。5走全体の3着内率は0.25、出走馬中でカズヤに次ぐ高さだ。前売り6番人気だが、こちらの帳面では3位評価。12着の大凡走もあるが、それを踏まえてなお帳面が上に見ているなら、何か乗り越えられる材料があると見ている。
1番人気カズヤは素直に強い。3着内率0.4、好走実績もある。ただ3.3倍のオッズをわざわざ本命に据える必要をこちらは感じない。新聞で十分だ。
▼堅実 — カズヤ複勝、タキ複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — カズヤ×ボルドーダゲール ワイド、タキ×ボルドーダゲール ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複 カズヤ-タキ-ボルドーダゲール(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけ。乗るかは各自で決めろ。