— 番頭の予想
本命はメタルクラフト、対抗はショウナンラフィネ。帳面でも2番手・4番手評価で、市場とこちらは珍しく一致している。ただしどちらも近走5走で三着以内がない点は頭に置いておけ。1番人気・2番人気が揃って3着内率ゼロというのは、このクラスがいかに難解かを物語っている。
まず消しておきたいのがオマタセシマシタだ。3番人気5.3倍で出走してくるが、近走5走[9,11,8,9,12]と一度も3着以内がない。帳面のこちらの評価は出走12頭中最下位。なぜ3番人気なのか、こちらには見当たらない。近走がこれだけ悲惨でも5倍台に集まるのは、過去の遺産か名前の知名度か——どちらにせよ帳面は完全にそっぽを向いている。こういう馬に引っ張られるのが一番もったいない負け方だ。
本題の穴に入る。
ヤモリアツマレ(6番、11番人気27.1倍)。近走を古い順に並べると[9,8,8,4,2]。下から着実に這い上がってきている。5歳馬がこの上昇曲線を描いているのに、市場は3走前の9着しか見ていないから27倍のままだ。直近2走で2着・4着という事実と帳面7番手評価、市場との開きは4つ——これを束ねると「気づかれていない上昇馬」という一枚の絵が出てくる。今の動きが本物なら、この倍率はいかにも安い。
もう一頭、ハイグッドエース(5番、12番人気54.3倍)。帳面の評価は3番手だが、前売りは最低人気。7歳というだけで市場は完全に見限った。前走4着、その前が8着・9着と沈んでいたから誰も見向きもしない——だが前走の4着は確かにある。帳面3位と54倍の落差、これがこのレース最大の謎だ。来るかどうかは分からない。ただ数字の筋は一本通っている。
▼堅実——⑪複勝・⑫複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味——⑪×⑥ワイド・⑫×⑥ワイド・⑪×⑤ワイド(3点)。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢——三連複⑪-⑫-⑥(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。宝くじの楽しみと割り切れ。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家を信じるな。こちらが言えるのは帳面に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。