— 番頭の予想
本命は12番ハムタン、これは動かない。3戦全て3着以内、距離も馬場も問わず、持ち時計は16頭の中で断然の上位。Mデムーロを鞍上に据えての出走——こういう馬に無理に逆らうのは素人のすることだ。帳面も市場もこの馬を一番に見ている。珍しいが、たまにはある。
その上で、9番人気19.7倍に沈んでいるサルタラリンダ(8番)に、語るべき筋がある。
4戦して3回負けた。数字だけ見れば凡走続き——だが、3敗の平均着差がハナ差以下だ。クビ、ハナ、クビ。これは力負けじゃない。際どく、際どく負け続けて、誰も見なくなっただけだ。9番人気はその「見捨てられた感」が積み上がった数字であり、馬の本質ではないかもしれない。
上がりのベストは33.9。今回のメンバーと比べても遜色ない時計だ。差し脚を持つ馬が、直線が長い中京の1600で後ろから差してくる——展開次第で面白い動きができる条件は揃っている。
さらに、前走は体重が6kgも落ちた状態で5着に踏ん張った。体が絞れてきた今回、もう一段ギアが上がる可能性が帳面の数字から見えなくはない。今回の鞍上、西村淳のこの距離での3着内率は31%——出走全騎手の中でも高い部類だ。3敗いずれもハナ差以下の粘り腰、ベスト33.9の上がり、絞れた体、この距離で実績ある騎手——四つの筋を束ねたとき、19.7倍という市場の評価とはまるで別の景色が見えてくる。
▼堅実
ハムタン複勝・ホワイトフレイムス複勝の2点。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味
ハムタン×サルタラリンダのワイド、ホワイトフレイムス×サルタラリンダのワイド、2点。月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍も見えてくる。
▼夢
三連複12-8-15の1点。滅多に来ない。来たときだけ大きい。宝くじと同じ割り切りで、百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に一本の筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。