— 番頭の予想
本命は6番ベルピット、これは迷わない。近走5走で1着が4回、唯一の着外は4着ひとつだけ。単勝1.2倍の圧倒的人気、こちらの帳面でも1番手評価だ。強い馬を強いと認めるのも目利きの仕事。複勝でいくらつくかは想像してから窓口へ向かえ。
対抗は2番ヒロシクン。近走3着内率0.8、単勝2.9倍。市場もこちらも2番評価で一致する。隙がない。
今夜の本題は3番トーセンジャックだ。単勝65.9倍、市場は6番人気に捨てた。8歳馬、世間は賞味期限切れと見ている。だがこちらの帳面では3番手評価——市場と3ランクの乖離だ。
その差はどこから来るか。近走5走の着順を数えると、2着が2回刻まれている。力負けで沈んだ走りばかりじゃない。際どく絡んで、際どく届かなかった痕跡だ。終わった馬は2着に来ない。来るなら何かが残っている。65倍という値がついているのは「古い評判」に引きずられた市場の惰性であって、走りの中身じゃない。
条件も揃っている。7頭立て、雨の門別、稍重ダート。小頭数は展開が単純になり、地力が直接比較される舞台だ。紛れが少ない分、実力のある馬が浮かびやすい。こちらはこの古豪にまだ地力があると読んだ。
【買い目】
▼堅実
ベルピット複勝 / ヒロシクン複勝(2点)
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味
ベルピット×トーセンジャック ワイド
ヒロシクン×トーセンジャック ワイド(2点)
月に一度獲れれば御の字。65倍の穴が絡んだワイドなら二桁配当も見える。
▼夢
三連複 ベルピット-ヒロシクン-トーセンジャック(1点)
滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。