— 番頭の予想
前週の答え合わせ。「着差が開く」と言って切ったキャントウェイトが4番人気で1着、12番人気スパークリシャールが2着に突き込んだ。三連複38,880円の荒れ。帳面も買い目も全滅で、推した馬は揃って着外だ。言い訳はしない、外した。
本命は⑧ウインカーネリアン(前売り3番人気、10倍台)だ。帳面の首位に置いた。9歳で59kgを背負う老兵に「強い」と認めるのが癪だが、数字がそう語る。直近5戦で4回3着以内、負けた時の着差は平均0.05馬身——クビ差以内の際どさでしか負けていない馬だ。持ち時計はこのメンバー最上位水準、同距離3着内率57%、良馬場の芝でも58%超。先行から運ぶ脚質で、三浦との16戦で9回3着以内という手の内の深さも加わる。3番人気で帳面1位、市場とこちらの見立てが珍しく一致した馬だ。逆らう理由はない。
穴として押すのが⑯ロードフォアエース(前売り12番人気、41倍)だ。帳面では6番目、今日のメンバーで市場との開きが最も大きい。世間が嫌う理由は分かる——全体の3着内率が2割しかないからだ。ここで止まるのが新聞の読み方で、帳面はその先を見る。1200mに絞ると3着内率60%、良馬場の芝でも58%超——この距離と条件でだけ走る馬だ。負けた時の平均着差は0.1馬身の際どさ、持ち時計も上位人気と見劣りしない。先行策を取る馬で今日の流れにも乗れる脚質だ。全体の2割を見て41倍を作った市場、1200mの6割を見る帳面——この落差に今日の妙味がある。
対抗に②ルシード(前売り6番人気、15倍)を置く。帳面では2位だ。同距離3着内率57%、後半の最速ラップ33秒3はメンバー上位水準。先行から運ぶ馬で、過去のレースを見ると人気より上位の順位で走り込む傾向が帳面に出ている。直近のフォーム下降は正直に言う——それでも地力はこのメンバーで2番手に置ける。
展開は⑭サウンドモリアーナが武豊で先手を主張し、⑧と⑯がそのすぐ後ろに付く形を読む。先行馬が固まった流れになれば差し馬には厳しく、前目の馬に向く一戦だ。
▼堅実 — ⑧複勝・②複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ⑧×⑯ワイド・②×⑯ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字、当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複②⑧⑯(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。