— 番頭の予想
前週、稍重の死角として名指しで疑った⑪アスクナイスショーが1着で来た。本命③バトルボーンも穴⑤オーロラエックスも蹴散らされ、三連複68,290円の大荒れに飲み込まれた。疑った馬に直撃を食らうのが競馬の本当の意地悪さだ。外れた、以上だ。
⑤イガッチ(1番人気5.6倍)。帳面でも1位評価で、市場と帳面が一致している珍しい場面だ。平均着順1.4、後3Fの平均34.7と最速34.0——この脚の質は今日の13頭で断然だ。この距離で複勝率67%、速指数のベスト値も全馬最高水準。素直に本命とする。
⑨アスクデビューモア(2番人気5.9倍)は帳面では6位、市場より低く見ている。序盤の位置取りが終始後方の差し馬で、速指数の平均も高くない。人気が先走っている印象だ。
本題、②コトホドサヨウニ(5番人気9.2倍)だ。全体複勝率20%、これだけ見れば新聞に引っかからない。だがこの距離1700mに絞ると50%。そして負けた時の着差の平均が0.1馬身。クビほどの差で惜敗し続け、世間に忘れられた馬の匂いがする。速指数のベスト値は1.37で今日の上位陣と見劣りしない。佐々木との手綱は3戦2複勝圏、67%の相性だ。全体成績の薄さで見落としがちだが、距離適性と際どい敗戦の蓄積を束ねると、5番人気9.2倍にこちらは別の筋を見ている。前走が取消で間隔が空く点は割り引きが必要だ。
もう一頭、⑪ヒルノハンブルク(9番人気10.9倍)。帳面では2位評価、市場と帳面の落差は今日の13頭で最大だ。速指数のベスト値は1.50あるが、平均は0.44と波がある——よく言えば「持っている馬」、悪く言えば「むらっけがある馬」だ。武豊を鞍上に迎えたこの函館、そのベスト時の脚が引き出されれば9番人気は安すぎる。当たる保証はない。だが帳面が刻む落差は本物だ。
展開の鍵は逃げ率0.8の⑬マーブルロックと、逃げを半分使う⑩ウェイワードアクトの先行争いだ。もつれるほど後ろの差し馬に番が回る。
▼堅実 — ⑤イガッチ複勝・②コトホドサヨウニ複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — ⑤×②ワイド・⑤×⑪ワイド(2点)。月に一度獲れれば御の字、当たれば二桁倍もある。
▼夢 — 三連複②⑤⑪(1点)。滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。