— 番頭の予想
では本編だ。
本命はエルフェニックス(7番)。近3走すべて1着、市場1番人気でこちらも最上位評価、ズレなし。オッズ1.8倍。番頭がいじる余地はない。
対抗はエイシンエラン(2番)。市場2番人気、こちらも3位と一致圏内だ。近走に取りこぼしはあるが3着内率0.4を保っている。川原正一が乗る。順当な配置だ。
番頭が目を止めたのはエイユーマックス(8番)だ。市場は4番人気、オッズ6.9倍。しかしこちらの帳面ではこの馬を2位に置いている。近走を並べてみろ――2着、2着、3着、1着、2着。5戦すべて3着以内、3着内率1.0だ。1着の数が少ないから「勝てない馬」と値を下げられているのかもしれないが、入着し続ける馬は舞台が変わっても消えにくい。これだけの安定感を持ちながらまだ4番人気――番頭には市場がこの馬を1枚安く見ているように映る。
もう一頭。メイショウヤスマサ(6番)、市場8番人気でオッズ31.6倍。だが番頭の帳面では4位、世間より4枠上に置いている馬だ。近走は2着、6着、10着、1着、6着と波が激しい。良くなるときは鋭く、沈むときは底まで落ちる。こういう馬は条件が合えば走るが、外れればボロ負けだ。保証はない。ただ31倍の値段がついているなら、少量だけ筋を見て付き合う価値はある。
一言だけ警鐘を鳴らす。ディープグラビティ(9番)が5番人気(12.2倍)に押されている。しかし近5走は12着、9着、12着、11着、12着。着順が二桁続きだ。帳面の数字だけを見るなら、この馬に飛びつくのは危うい。
▼堅実: エルフェニックス複勝・エイシンエラン複勝(2点)
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味: エルフェニックス×エイユーマックス ワイド・エルフェニックス×メイショウヤスマサ ワイド(2点)
月に一度獲れれば御の字。当たれば二桁倍もある。
▼夢: 三連複 エルフェニックス-エイシンエラン-エイユーマックス(1点)
滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。