— 番頭の予想
では本題に入ろう。
番頭がこのレースで一番目を止めたのは三番オーサムジェンヌだ。こちらの帳面では全馬中の最上位に置いた牝馬が、前売りでは五番人気に甘んじている。近走を並べれば一着、四着、四着、二着と安定感がある。最も直近の一戦で勝ち切っているのに、市場は九・六倍しか付けていない。「牝馬だから」「前走の四着が印象悪い」——そういう空気で人気が動く競馬あるある、の典型だ。帳面一位と市場五番人気の乖離、ここに一本の筋を感じる。
もう一頭、十一番スマートラスターを添えておく。九番人気、二二・九倍。だがこの馬の近走を並べると面白い——十二着、二着、一着、二着、そして直近が九着。最近の一戦で沈んだが、その直前に一着と二着が並んでいる。全馬の三着内率を数えたとき、この馬は〇・六でトップだった。力負けではなく、波がある馬の典型だ。こちらの帳面も五番手に置いた。市場との落差は四つ。二二・九倍にそれだけの筋があるかどうか。
一方、二番人気のボンセレンシスには慎重になりたい。近走は七、九、三、二、十着と荒い。こちらの帳面では九番目の評価で、市場との落差が全馬中最大だった。人気が先行しすぎている可能性がある。鵜呑みにするのは危ない馬だ。
展開を一言。デルニエエリオントは直近二連勝中で先行力もある。序盤のペースを引っ張る立場になれば、差し組には後ろから追いかける展開だ。オーサムジェンヌが折り合える位置で運べるかどうか、そこが鍵になる。
▼堅実 — シージャムブルース(7)複勝・デルニエエリオント(1)複勝(2点)。そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。
▼妙味 — 7×3ワイド、7×11ワイド、1×3ワイド(3点)。月に一度引ければ御の字。当たれば二桁倍も見える。
▼夢 — 三連複7-1-3(1点)。滅多に来ない。来た時だけでかい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは、帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかどうかは各自で決めろ。