— 番頭の予想
穴馬の名を明かそう。ヒナデコルテだ。
4番人気、単勝5.0倍。2走前に2着に来た馬が前走5着に沈んだ。市場はこの下降線を見て背を向けた。「前走負けた馬は買わない」——多数派の読み方だ。しかしこちらの帳面ではこの馬を3位評価に置いている。2戦で1度2着に来た実力は本物と見ている。前走5着が単純な力負けではなかった可能性を、こちらは捨てていない。5.0倍は派手な数字じゃない。だがタノムデツヨシの2.1倍と並べたとき、話は変わる。能力を示した馬が1度つまずいて人気を落とした——その構図にだけ、こちらの帳面は引っかかりを感じている。
タノムデツヨシについては一言だけ言っておく。前売り1番人気2.1倍、1戦3着の牡馬だ。データが1点しかない馬は「強い」とも「弱い」とも言えない。それでもここまで買われるのは、人気が「牡馬」「3着内」という事実以上に期待を乗せているからだ。こちらの帳面での評価は4位——前売り人気との乖離がこのメンバーで最も大きい馬だ。確かめようがない馬に2.1倍を払うかどうか、各自で考えろ。
本命はソウルアンドソウル。前走2着、帳面最高評価、3.2倍。これは素直に認める。イーグルロゴも前走2着で帳面2位、4.2倍。この2頭は軸として当然だ。6頭立てのダート1230m、前半のポジション取りで明暗が分かれる距離帯だが、2歳馬ばかりで実績が薄い今回は展開の読みより「走った事実」を重視した。確かなものだけを選ぶ。
▼堅実 — ソウルアンドソウル複勝・ヒナデコルテ複勝(2点)
そこそこ当たるが配当は薄い。懐を守る層だ。地味でも、外した後悔が一番小さい買い方だ。
▼妙味 — ソウルアンドソウル×ヒナデコルテ ワイド、ソウルアンドソウル×イーグルロゴ ワイド(2点)
月に一度獲れれば御の字。ヒナデコルテが絡めば二桁配当もある。
▼夢 — 三連複 ソウルアンドソウル-イーグルロゴ-ヒナデコルテ(1点)
滅多に来ない。来た時だけ大きい。夢は百円で十分だ。
当たるとは請け合わない。儲かると言う予想家は信用するな。こちらが言えるのは帳面の裏に筋があることだけだ。乗るかは各自で決めろ。